海中公園に温水プール 勝浦観光の新拠点へ 足湯やカフェ、土産店も

海中公園の休憩所。取り壊して観光拠点施設を建てる=勝浦市吉尾
海中公園の休憩所。取り壊して観光拠点施設を建てる=勝浦市吉尾
休憩所からの眺望
休憩所からの眺望

 勝浦市は、海中展望塔がある「かつうら海中公園」に、オーシャンビューの温水プールや足湯、カフェを備えた新たな観光拠点施設を建設する。最大の観光資源である海を生かし、低迷する市内観光や地域活性化の起爆剤にしたい考えで、来年3月の完成を目指し急ピッチで事業を進める。

 海沿いの老朽化した無料休憩所を取り壊して新施設を建てる。基本設計段階では、およそ1300平方メートルの敷地に鉄筋コンクリート造り3階建て(延べ床面積635平方メートル)を整備し、1階にテラス席のあるカフェや足湯、土産店が入り、2階を海を見ながら楽しめる温水プールにする。

 一般財源約1千万円で基本設計と建設地の地質調査などを行った。3月補正で予算化した実施設計や建設の費用4億円のうち、2億円は国の地方創生拠点整備交付金を活用し、残りは起債でまかなう。

 市観光商工課によると、2000年代前半は市内を訪れる観光客が年間150万人程度だったが、19年に90万人まで落ち込み、新型コロナの影響で昨年は30万人に激減。通年で滞在型の観光が課題だった。同課は「この機会を逃すと勝浦の観光が立ち直れなくなってしまう。勝浦の魅力を高める、新しい魅力を創出する施設にしたい」と期待を寄せる。

 現在の休憩所は展望塔とともに1980年開設。海中公園の来園者は2年目の61万人をピークにここ数年は10万人前後で推移していたが、コロナ禍で6万人ほどに減った。

 新施設は福井県若狭町にある日本海や三方五湖を望むテラス施設などを参考にしたという。オープン初年度に年間6万人の来場で黒字を見込むが、市議会では採算性を疑問視するなど反対の声があり、関連費の専決処分が不承認となった。


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