移住見据え栽培体験 若い世代が研修 長生農業独立支援センター

田辺さん(中央)の指導でトマト栽培を体験する参加者=白子町
田辺さん(中央)の指導でトマト栽培を体験する参加者=白子町

 長生地域で新規農業就労者の受け入れに取り組む長生農業独立支援センター協議会が、短期農業体験研修を実施した。2泊3日で見学から栽培、選果体験までを行う濃密なメニューで、トマトの体験に3人、ネギには2人が参加。移住を見据えた若い世代が、農業の魅力を知るとともに、厳しさも学んだ。

 白子町のトマト農家、田辺一也さん(60)のハウスでは、30代前半の夫婦が、水耕栽培の準備を体験した。水路の上にパネルを設置。単調な作業だが、続けるうちに手際も良くなっていた。

 夫婦は横浜市在住の同じ職場に勤める会社員で、農業に興味を持ち、イベントで研修を知って申し込んだ。「転勤が多く、全国どこに行くかも分からない。農業は自分で作って売るのが魅力」と参加した動機を説明した。

 見学や体験を通じ、「いろいろなやり方を工夫しているのが分かった。結構大変」と実感。「これからじっくり考えたい」と話した。

 指導した田辺さんは「高齢化が進んでいて、地域のためにも若い人が来てくれればうれしい。農家は小さくても経営者。楽ではないが、魅力はあると思う」と歓迎する。

 栽培体験は2日目で、トマトの1人、ネギの2人は一宮町の農家で実施。1日目はそれぞれ栽培方法が違う農家を巡って見学し、最終日は選果作業を体験した。午後にはJA長生、町村の担当者が具体的な支援策を説明し、意見交換した。就労希望があれば、同センターが本格的な研修から農地、住居の確保などをあっせんする。


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