苦境の銚子電鉄救済を 「ぬれ煎餅」新商品931円

新発売された「ぬれ煎餅プレミアム」
新発売された「ぬれ煎餅プレミアム」

 厳しい経営状況が続く銚子電鉄(本社銚子市、竹本勝紀社長)は、同電鉄の既存品と異なる食感や味わいが楽しめる新商品「ぬれ煎餅プレミアム」を発売した。かつおだし風味と発酵調味料の醤(ひしお)風味の2種類。「救済」の願いを込め、931円(10枚入り、税込み)で駅売店やオンラインショップで販売している。

 新商品は既存品に比べて歯ごたえがあり、サイズは直径約8センチと小ぶり。「ひ志お(ひしお)味」はしょうゆ味に近い地元銚子の伝統発酵調味料を使い、「カツオ味」は生地にかつお節を練り込んだ。同電鉄は「『もちもち感』と『ザクザク感』両方を楽しめる生地に、香り高いかつおだしと醤の風味が相まって、プレミアムな一品に仕上がった」とPRする。

 副業のぬれ煎餅は過去に同電鉄の危機を救ったことで知られる。同電鉄によると、新商品は3月20日の発売以降好調で、食べ比べのため既存品と併せ購入する人も。担当者は「既存品と一緒に楽しんでいただけると、弊社として助かります」と話している。

 同電鉄は新型コロナウイルスの影響で乗客が減ったことなどにより、2021年3月期は前年の倍となる約3965万円の赤字になる見通し。市や町内会連合協議会などで構成する銚子電鉄運行支援連絡会議で3月19日に報告した。国などの補助で老朽化した変電所更新を本年度に行うことも説明した。


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