日蓮生誕800年 開祖へ感謝、収束も願う 国内外僧侶オンライン参列 鴨川 天野さんが法華経画

新型コロナ対策を徹底して執り行われた「日蓮聖人降誕800年慶讃大法要」=16日、鴨川市小湊の誕生寺
新型コロナ対策を徹底して執り行われた「日蓮聖人降誕800年慶讃大法要」=16日、鴨川市小湊の誕生寺
日蓮生誕800年を記念し、世界的イラストレーターの天野さんが手掛けた法華経画
日蓮生誕800年を記念し、世界的イラストレーターの天野さんが手掛けた法華経画

 日蓮宗開祖・日蓮聖人(1222~82年)が生誕して800年を迎えた16日、誕生の地として知られる鴨川市小湊地区で50年に1度の慶讃事業や記念イベントが開かれた。大本山の誕生寺では、新型コロナウイルス感染状況を考慮し、国内外の僧侶らがオンラインで大法要に“参列”。開祖への感謝や疫病収束へ思いを込め、静かに手を合わせた。

 日蓮聖人は1222(貞応元)年2月16日、同市小湊の「片海(かたうみ)」で生まれた。生誕の際、庭先から泉が湧き、海上にハスの花が咲き、大小のタイの群れが集まった「三奇瑞(さんきずい)」の伝説が古くから伝えられ、小湊・妙の浦のタイは聖人の化身として今も敬われている。

 日蓮宗では、生誕800年を前に各種事業を展開。日蓮生誕の際に産湯として使った「誕生の井戸」の開眼法要や、宗派の違いを超えてお題目を唱える誕生寺主催の「お題目サミット」などで機運を高めてきた。市も市民の関心を高めようと、東京海洋大の研究チームと連携し、海中に沈んだとされる日蓮生誕地跡を調査するなど関連事業を重ねてきた。

 誕生寺祖師堂内で行われた慶讃大法要には、日蓮宗の菅野日彰管長、中川法政宗務総長をはじめ代表者約200人が参列。オンライン会議アプリ「Zoom」やYouTubeでの配信を通じて国内外の僧侶や檀信徒も一堂に集い、「南無妙法蓮華経」の題目を唱えた。御宝前には、生誕800年を記念して人気ゲーム「ファイナルファンタジー」のイメージイラストなどで知られるイラストレーター、天野喜孝さんが手掛けた幻想的な法華経画が飾られ、開祖への思いを新たにした。

 実行委主催のイベントも開催され、薩摩琵琶や舞踊などによるユニット「灯-KAGARI-」が祖師堂内で奉納演舞を披露。三奇瑞伝説にちなみ、3本の光で上空を鮮やかに照らす「三奇瑞天空ライトアップ」や竹灯籠によるライトアップも行われ、節目の年を盛大に彩った。

 天野さんの法華経画はきょう17日午後4時まで、誕生寺宝物館で一般公開される。観覧無料。


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