あの人気者はいま 「ポニョ」すくすく成長 「ケープ」愛の巣3月公開へ

餌を求めて身を乗り出す子ヤギ「ポニョ」。抜群の知名度で来場者に人気だ=26日、佐倉市
餌を求めて身を乗り出す子ヤギ「ポニョ」。抜群の知名度で来場者に人気だ=26日、佐倉市
来園時に比べて、体格が一回り大きくなったシカの「ケープ」(市原ぞうの国提供)
来園時に比べて、体格が一回り大きくなったシカの「ケープ」(市原ぞうの国提供)

 コロナ禍のうちに幕を閉じる2020年。暗いニュースばかりが目立った一方で、愛くるしい動物たちが県民に癒やしを与えてくれた。本紙・千葉日報発の報道で一躍、全国区に躍り出たあのヤギから、河川敷で大捕物を演じたあのシカまで。すっかり人気者になった二頭の「いま」をお伝えする。

 5月下旬に飼い主の下から逃げ出し、捕獲されるまで約2カ月半以上の間、佐倉市の線路沿いの「崖の上」にすみ着いた雌の子ヤギ「ポニョ」。現在は「佐倉草ぶえの丘」(佐倉市飯野)で他の8頭のヤギと一緒に元気に過ごしている。

 一般公開から4カ月。小顔が相変わらずだが、体つきは一回り大きくなった。田辺篤也園長(50)によると、11月中旬から朝の餌の時間以外は大きなフェンスの中で仲良しの「りお」や「そら」と追いかけっこをしたり、日なたぼっこして過ごしているという。

 「ポニョ」効果は健在。週末は多くの家族連れでにぎわう。同市の会社員、小林寿美さん(44)は、餌やりを体験する長女の萌彩ちゃん(5)を見つめながら「まだコロナ感染の不安はあるが、新しい年は早く安心して過ごせる日になってほしい」と話した。

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 6月3日、東京足立区の荒川河川敷で野生の雄ジカが大捕物の末、捕獲された。引取先が見つからず区が相談を持ちかけたのが「市原ぞうの国」(市原市山小川)。「命を守るため」と坂本小百合園長は快諾した。

 ぞうの国の関連施設に到着したシカは「ケープ」と名付けられた。人気者の仲間入りを歓迎する声は続々と寄せられ、「たくさんの人がケープの行く末を心配していたことが分かった」と担当者。

 あれから半年余り。体格は一回り大きくなったが、警戒心は解いていない。安心して生活できる場をつくろうと、ぞうの国ではケープがお嫁さん候補と暮らす「ケープの森」を新設予定。来年3月19日のリニューアルオープンに合わせお披露目する。

 飼育担当の菅野あすかさん(23)は「来園者から餌をもらい、食べている様子を見たい」とその日を待ちわびている。


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