


東京ディズニーランド(TDL)に登場したディズニー映画「美女と野獣」がテーマの新エリア。今回は高さ約30メートルの「美女と野獣の城」の中にある「美女と野獣“魔法のものがたり”」を体験した様子をお伝えする。
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同アトラクションは、映画の名曲に合わせて動く魔法のカップに乗って名シーンを巡る、約8分間のライドアトラクションだ。
待機列となる城の内部も見どころだ。「応接室」や「朝食部屋」が細部まで表現され、映画のシーンそのままのよう。主人公ベルが野獣を初めて目にした時の「玄関の広間」はショー形式で演出、物語が始まる高揚感に包まれた。
さらに進んだ先のキッチンで、いよいよ魔法のカップに乗り込む。名シーンを巡りながら映画でおなじみの挿入歌が流れ、踊るように動くカップにつられて思わず口ずさんでしまう。感動のラストシーンは、自分がその場に参加しているような気持ちにさせられた。
これまでスクリーン越しにしか見られなかった物語のシーンが目の前で繰り広げられる特別な体験だった。ファンに限らず、「美女と野獣」の世界観をぜひ体験してみてほしい。
(舞浜特派員・町香菜美)
◆新たな世界6年かけ実現 佐々梓さん(35)浦安市在住 【パーク支える千葉のキャストたち】
新アトラクション「美女と野獣“魔法のものがたり”」の運営に関する開発を担当。キャストとゲスト両方の視点から、よりよいアトラクションの運営方法を6年越しで導き出した。
入社前、ゲストがショーを楽しむ後ろ姿に心を動かされた。「この景色を描くことができる」と、笑顔を支える道を選んだ。
「美女と野獣-」では、乗り心地が良い座席の高さや手すりの形を追求し、最大のパフォーマンスでキャストがゲストを案内できるよう動線の試行を重ねた。
注目されにくい仕事内容だが「知られないことの方が夢がある。純粋にエンターテインメントとして『乗って楽しかった』とゲストが思ってくれれば」とほほ笑んだ。