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犬吠埼灯台(銚子市)国の重要文化財に 1874年完成、現役の指定は初 レンガ造り二重壁、旧霧笛舎も

重要文化財への指定が答申された犬吠埼灯台(左下は旧霧笛舎)=銚子市
重要文化財への指定が答申された犬吠埼灯台(左下は旧霧笛舎)=銚子市

 文化審議会(佐藤信会長)は16日、太平洋に突き出た岬・犬吠埼に位置する「犬吠埼灯台」(銚子市)を国の重要文化財(重文、建造物)に指定するよう萩生田光一・文部科学大臣に答申した。白亜の灯台とともに敷地内の旧霧笛舎、旧倉庫も対象となり、技術的に優れ、歴史的価値が高いと判断された。

 現在も使われている灯台を重要文化財に指定するのは初めて。建造物としては県内29件目、市内では初となる。指定見通しを受け、地元関係者からは「感激した」などと喜びの声が上がった。

 灯台は日本各地の灯台の建設を主導したイギリス人技師R・H・ブラントンの指導で建てられ、1874(明治7)年に完成した。高さ31メートルで、レンガ造りの二重壁構造。国内で建設された初期のレンガ造りの塔状構造物として先駆的技術が使われている。北太平洋航路のための最初の灯台として日本の近代海上交通史上、価値が高いという。

 灯台とともに、同年建設の旧倉庫、1910(明治43)年に建てられた旧霧笛舎も指定される予定。

 霧笛舎は濃霧などの視界不良時に音を鳴らして船舶に灯台の位置を知らせる施設で、2008年3月末まで使用された。同建物は灯台とともに登録有形文化財となっているが、重文指定を受けると解除される。今後、官報告示を経て正式に重文に指定される。

 銚子市の越川信一市長は答申について「感激している」とした上で、「大切な人を守る、慈愛に満ちた光は、銚子市民の『心のふるさと』そのもの。灯台をこよなく愛する市民とともに価値を掘り起こし、磨き上げていきたい」とコメントした。

 灯台の活用・研究に取り組む市民団体「犬吠埼ブラントン会」の仲田博史代表幹事は「価値が認められ大変うれしい。さらなる活用に向け、関係者に働きかけていきたい」と意気込んだ。


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