2020年7月21日 17:13 | 無料公開

市原さんが釣り上げた、バナナの皮のような黄色と黒のまだら模様のバナナウナギ。体長は約55センチ

バナナウナギを釣った市原さん(右)と預かって事務所で飼育している森さん=茂原市
バナナの皮に似た黄色と黒のまだら模様の通称「バナナウナギ」が、茂原市の一宮川で捕獲された。10万匹に1匹、幸運を呼ぶともいわれる珍しいウナギ。釣った睦沢町の市原敏夫さん(66)は「40年以上釣っているけど初めて」と喜んでいる。
釣り上げたのは18日午後7時ごろ。「ウミヘビかな。変なもの釣った」。市原さんは毒を恐れ、はじめは触ろうとしなかったが、よく見ると姿形は明らかにウナギ。体長は約55センチ。調べると、突然変異で時々現れるが、専門の漁師でもめったに出合うことがないバナナウナギと分かった。
釣った日はちょうど市原さんの66歳の誕生日。「一生に一度あるかないか。金運が上がればうれしい」と笑顔を見せた。
バナナウナギは市原さんから、一緒にいた釣り仲間の建設業、森洋盛さん(34)に託された。森さんは茂原市内の事務所に水槽を置き、大切に保護。ウナギに釣り上げた時の傷はほとんどなく、ゆったりと体を休めている。
ウナギ釣りは夕方から深夜までの夜が釣り時で、今年は例年より多く取れるという。森さんは80センチの大物もゲット。「コロナで飲みにいけない分、ほとんど毎日行ってる。ご褒美かな。大事にしたい」と話した。
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