2020夏季千葉県高等学校野球大会

建て替えで東西分断 希少なテラスハウス 高根台団地 【千葉地理学会連載 おもしろ半島ちばの地理再発見】

テラスハウスは庭付きの長屋タイプ。このタイプが残存している団地は全国的にも希少
テラスハウスは庭付きの長屋タイプ。このタイプが残存している団地は全国的にも希少
再開発でマンションとなった地区(向かって左側)と、建て替え計画の変更により団地が残存した地区(同右側)の境界部分
再開発でマンションとなった地区(向かって左側)と、建て替え計画の変更により団地が残存した地区(同右側)の境界部分

 高根台団地のボックス型ポイントハウスは、公団の団地として初めて採用された住棟形式です。また、全国で団地の建て替えが進む中、テラスハウスが現在でも残っているのは大変希少です。

 当初約1万8千人の人々が入居し、多くは東京へ通勤するサラリーマン世帯でした。人口は時代の経過とともに高齢化が進みます。

 入居当初はほとんど高齢者がいない状況でしたが、現在は住民の3分の1以上が高齢者で独居者も増えています。1990年代後半には団地の老朽化に伴う建て替えも始まりました。

 建て替え事業では、全戸建て替えの計画が途中で一部建て替えに変更となる事態も発生し、建て替えが行われた西地区と行われない東地区に分断される形に。

 東西の地区の間の土地は団地解体の後で売却され、戸建てやマンション、高齢者支援施設などに再開発されました。新築の物件には若い親子世代が多く入居し、年齢構成は少し若返りました。団地分断という特殊な状況は、地域活動の支障となる部分もあるようですが、新旧住民の交流も少しずつ始まりました。

 団地には全国各地から多くの人が移り住みました。集まった住民が力を合わせて一つのコミュニティーをつくる過程ではさまざまな困難があったといいます。入居開始の翌年には団地自治会が結成され、住民が協力してより良い生活実現のために活動してきました。

 行政などへのインフラ整備などの要望に始まり、活動内容は直面する問題に合わせて変化してきました。

 最近では、少子高齢化や団地再開発に関する活動も増えています。特に住民同士が触れ合う場である文化行事は初期の頃から続けられてきました。それぞれの行事は、地域に根付いた季節の風物詩として多くの人に親しまれています。


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