加曽利貝塚で発掘第3弾 終末期の様相解明へ 千葉市

報道関係者らに加曽利貝塚の発掘調査について説明する担当者=25日、千葉市若葉区
報道関係者らに加曽利貝塚の発掘調査について説明する担当者=25日、千葉市若葉区

 国宝相当の特別史跡「加曽利貝塚」(千葉市若葉区)で25日、遺跡の全容解明に向けた発掘調査が始まった。千葉市が2017年度から続ける本格的な調査の第3弾。今回は、良好な状態で残る縄文時代晩期(約3千年前)の大型住居跡などを発掘し、ベールに包まれていた同貝塚の終末期の様相に迫る。

 市埋蔵文化財調査センターによると、発掘は昨年度と同様に南貝塚の一部700平方メートル(東西25メートル×南北28メートル)の区域で行う。期間は12月上旬まで。

 昨年度の発掘で確認された縄文晩期の大型住居跡(直径約12メートル)を中心に、同時期の住居跡が他にどの程度あるか把握する。昨年度は、儀礼の道具とみられる石剣3本が出土するなど全国的にも珍しい成果があったといい、同センターは「本年度も新たな発見が期待される」と説明する。

 加曽利貝塚は縄文中期ー後期を中心に形成された国内最大級の貝塚。これまで、集落の終末期にあたる晩期の様相は未解明の部分が多く、市が17年度から発掘を続けてきた。一連の調査は今回で完了し、成果をまとめる予定という。

 調査を担当する松田光太郞さん(52)は「縄文晩期の集落がどれくらい存在していたのか明らかにしたい」と力を込めた。

 発掘日は火ー土曜日で、実施日の午後2時から担当者が現地をガイド。7月13日からの毎週土曜日午後2時15分からは、発掘で出た土のふるいがけ体験もできる。市は発掘体験会の開催も検討している。


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