縄文からタイムワープ 史跡の魅力を広く発信 加曽利貝塚のPR大使かそりーぬ 【今年は戌年がんばるワン!】番外編(下)

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加曽利貝塚の特別史跡指定で大忙しの「かそりーぬ」

 縄文時代からタイムワープしてきた犬。千葉市若葉区の縄文遺跡「加曽利貝塚」のPR大使を務めている。2014年7月、熊谷俊人千葉市長から直々に大役の委嘱を受けており、現代の仕事はれっきとした「こうむいん」。昨年10月に同貝塚が特別史跡に指定されてから、千葉県内外のイベントから出演依頼が舞い込んでおり、忙しい1年になりそうだ。

 同貝塚を代表する「加曽利E式土器」をかぶり、一番多く出土している貝「イボキサゴ」の首飾りを掛けている。縄文時代にいた頃におじいちゃん、おばあちゃんに世話をしてもらっていたので、現代でもおじいちゃんたちのもとに駆け寄ってしまうとか。ちょっと動きが遅いのはご愛嬌(あいきょう)。

 狩猟採集民だった縄文人にとって、犬は狩りに欠かせない大切なパートナー。同貝塚でも丁寧に埋葬された犬の骨が発掘されている。「骨折が治癒した犬の骨も出土している。縄文人はけがをした後も犬の面倒をみていた。見つかった犬たちは、かそりーぬの同僚だったかも」と加曽利貝塚博物館の高梨俊夫館長。

 恥ずかしがり屋だが、大の人好きのかそりーぬ。愛らしい姿もあって、同貝塚の魅力アピールへ周囲の期待は高い。高梨館長は「かそりーぬをきっかけに子どもたちが博物館や遺跡に興味を持ってほしい。イベントへの出演オファーには可能な限り応えていく」。

 博物館は3月末までの毎週末と祝日、発掘調査体験などのイベントを開催。第2、4日曜日はかそりーぬに会えるかも。