2019年6月12日 21:02 | 無料公開

海に漬かり、稚魚を放流する児童=12日、勝浦市
勝浦市立興津小学校(末吉徹校長、児童45人)の全校児童が12日、近くの興津海岸でヒラメの稚魚千匹を放流した。児童は波打ち際まで進み「大きくなって戻ってきて」と送り出した。
放流は市が主催で、盛んな水産業を学んでもらうことが目的。稚魚は千葉県水産総合研究センターで3月16日にふ化した。その後、市内の県水産振興公社で体長8~10センチの放流サイズまで育成し、海岸へトラックで持ち込んだ。
砂浜で、児童は透明な飼育容器に入った稚魚を観察し、砂を投入して隠れる習性も確認すると、波打ち際まで歩いて優しく放した。
6年生の加山来夢さん(11)は「5年生で学んだ栽培漁業がよく分かった。魚がたくさんいる海になるといいな」とうれしそうに話した。
稚魚は1年で体長約30センチに成長し漁獲対象になるという。県内では毎年200~400トンのヒラメの漁獲があり、このうち11~19%が放流された個体だと推定されている。
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