初の大賞は富浦小児童 震災への思いエッセーに 旭いいおか文芸賞・本審査会

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 言葉の力で生きる勇気と希望を与えようと、東日本大震災の被災地・旭市で創設された「旭いいおか文芸賞『海へ』」の初の本審査会が4日、同市の千葉県東総文化会館大ホールで開かれた。大賞の高橋順子賞には、同市立富浦小学校6年の会津二千翔さん(12)ら友人同士4人で応募した「6年1組仲間」のエッセー「海へ」が選ばれた。

 審査委員長は飯岡出身の詩人・高橋順子さん。震災津波などを題材にした詩集「海へ」(2014年)で、藤村記念歴程賞と三好達治賞を受賞している。

 文芸賞は、高橋さんの詩に勇気づけられた市民が立ち上げた「高橋順子を囲む会」を母体に発足した実行委員会が、初めて実施した。自由詩やエッセーなど計1681点が県内外から集まり、53点が予備審査(1次審査)を通過した。

 語り継ぐことに主眼を置いており、本審査では朗読発表を実施。歌や壁画などさまざまな表現を駆使し51作品が発表された。大賞の「海へ」は同校6年生の4人が、震災で感じたことなどをエッセーにして発表した。会津さんは「こんなにすごい賞をもらえるとは思わなかった」と喜んだ。ほかにも準大賞、市長賞や市教委教育長賞といった特別賞が決まった。

 受賞者への副賞にしようと、かつて飯岡で作られていた粘土の人形「飯岡土人形」も復刻された。この日は完成品を展示したほか、受賞者4組に贈った。今後も各地で展示し、PRしていく考え。

 このほか、あさひ少年少女合唱団や市内中学校の吹奏楽部などが出演し、会場を盛り上げた。