特別史跡指定へ申請 千葉市「縄文の貴重な遺跡」 加曽利貝塚

 千葉市は2日、日本最大級の規模を誇る縄文時代の貝塚「加曽利貝塚」(若葉区桜木)の国特別史跡(国宝級)指定に向けた申請書を先月31日、文化庁へ提出したと発表した。今後、国の文化審議会が審議し、文部科学大臣に指定を答申するかどうかを判断。指定されれば、貝塚としては初めての特別史跡になり、縄文時代の史跡としては4件目。

 およそ5千年前から3千年前にかけて作られた同貝塚は、広さ約15万平方メートル。直径130メートルのドーナツ形をした縄文時代中期の北貝塚と、長さ170メートルで馬てい(馬のひづめ)形をした同後期の南貝塚から成り、上から見ると8字形をしている。

 市文化財課によると、集落を伴う「ムラ貝塚」としての価値が極めて高い。縄文人の人骨や動物の骨が多く埋蔵されていることや、日本の考古学研究の発展に寄与したことなどから、縄文文化を解明する上で極めて貴重な遺跡と判断。すでに国史跡に指定されているが、さらに高い価値があるとして、今回の申請に踏み切った。

 市は2012年度から過去の発掘調査の整理に着手。本年度までに、史跡の価値を示す「総括報告書」と、史跡の新たな保存活用に関する方針を示した「保存活用計画書」を策定。同貝塚を千葉らしい地域資源と位置付けるなどして、特別史跡への機運を醸成してきた。

 早ければ6~7月にも国から何らかの返答がある見通しだという。熊谷俊人市長は「国民や海外の方々に、縄文文化の価値と素晴らしさを知ってもらうための取り組みをしていく覚悟がある。市の意欲と歴史的な価値を認めていただきたい」と期待を込めた。


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