畜産振興の歴史伝える 成田開港で移転、事務所再建 三里塚御料牧場記念館(成田) 【昭和100年 時超え令和へ 千葉の物語】(7)

明治から昭和にかけて発展した畜産の歴史が分かる資料や当時の先進的な輸入農機具が展示されている=成田市
明治から昭和にかけて発展した畜産の歴史が分かる資料や当時の先進的な輸入農機具が展示されている=成田市
移転前の下総御料牧場にあった事務所を再建した三里塚御料牧場記念館
移転前の下総御料牧場にあった事務所を再建した三里塚御料牧場記念館

 西洋風の白い外壁に瓦屋根の建物は旧宮内庁下総御料牧場の職員事務所だった。昭和以降、牧場は桜の名所とサラブレッド発展の地として一般の人々に親しまれたが、1978(昭和53)年開港の成田空港建設のため、69(同44)年に栃木県高根沢町に移転した。開港から3年後、成田市が資料館として再建し、展示品は三里塚を起点に日本に広がった畜産振興の歴史を今に伝える。

 御料牧場の成り立ちは1800年代後半の明治時代初期にさかのぼる。大久保利通が西洋の技術を取り入れて近代産業を育てようと、前身の下総牧羊場と取香種畜場の創設に尽力した。政府が招いた米国人技師らが県内や栃木県、茨城県を候補に用地を探し、青草に富み、室町時代以降に軍馬が生産された「佐倉七牧」跡地を選んだ。

 米 ・・・

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