帰路の心境と重なる 作品「洋上の夕陽」 【開館50周年記念特別展 浅井忠、あちこちに行く 千葉県立美術館学芸員寄稿】(3)

浅井忠《洋上の夕陽》1902年、水彩・紙
浅井忠《洋上の夕陽》1902年、水彩・紙

 文部省により西洋画研究のためフランス留学を命じられた浅井は、44歳となる年にフランス・パリを訪れます。当時はパリ万国博覧会(パリ万博)の真っ最中であり、博覧会のために建設されたグラン・パレでは『フランス美術100年展』と題し ・・・

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