千葉市に「学びの多様化学校」 2030年度に設置へ 不登校生徒が卒業目指す アルティーリなど地域連携も 千葉市、

千葉市役所
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 千葉市は28日、不登校の中学生のため、特別な教育課程を整備した「学びの多様化学校」を2030年度に設置する方針を明らかにした。美浜区の旧中学校施設を改修し、併設される保育所や特別養護老人ホームのほか、プロバスケットボールチーム・アルティーリ千葉の練習場とも連携。地域とつながる場を創出し、生徒の学びに役立てる。

 市などによると、千葉県内では浦安市が25年度に県内初となる開校を予定しているほか、別の自治体でも設置を検討する動きがある。

 不登校の児童生徒は全国的に増加傾向で、千葉市内では昨年度時点で中学生は5・4%、小学生は2%が不登校。小中学校合計で過去最多の2142人に上った。

 学びの多様化学校では、不登校の生徒が中学校から転籍するなどしてそのまま卒業を目指す。文科省は各都道府県・政令市で1校以上、将来的に全国で300校の設置を目指している。

 市の案では、別の中学校と統合した美浜区の高洲第二中学校の旧施設を活用予定。年間の授業数を通常の1015から850前後に抑え、各学年の定員は20人程度 ・・・

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