制限解除も…日常まだ遠く 千葉県内飲食店、予約鈍く”様子見” 飲み会自粛続く企業も

感染防止対策でアクリルパネルを消毒する従業員=25日午後4時40分ごろ、千葉市中央区のオークラ千葉ホテル
感染防止対策でアクリルパネルを消毒する従業員=25日午後4時40分ごろ、千葉市中央区のオークラ千葉ホテル

 新型コロナウイルス対策で県内の飲食店に出されていた営業時間短縮や酒類提供制限が25日、全面的に解除された。年末の書き入れ時に向け経済回復に期待が寄せられるが、飲食店やホテルからは「問い合わせはあるが、予約まで至っていない」との声が聞かれる。社員同士の飲み会は引き続き自粛とする県内企業もあり、“様子見”の状態が続いている。

 県の厳しい基準を満たした認証店「ホットケーキ倶楽部 イタリアンダイニング 我家我屋 千葉本店」(千葉市中央区)では、予約状況に大きな変化はない。鈴木孝一店長(69)は「売り上げが回復している日もあるが、元通りにはほど遠い。まだまだ不安が大きい」とこぼした。

 宴会場があるホテルも同様。同区のオークラ千葉ホテルは「企業から空き状況を確認する電話は増えているが、予約までは至っていない」と説明する。宴会場は25日から収容率50%の制限を解除したが、座席の間隔を空けるなど感染対策を続けるため、収容人数は通常より少ないままだ。

 飲食に関わる業界はどうか。企業の送別会や誕生日会などの需要がある生花店「フラワーショップ四季 千葉富士見店」の女性店長(44)は「売り上げは過去20年で一番ひどい。(宣言解除後も)注文は増えなかった。テレワークで飲み歩く習慣がなくなっているのではないか」と制限解除には期待していない様子。

 利用する側からも様子見の声が聞かれる。県内のある金融機関は、社員同士の飲み会を引き続き控えるよう求めており、顧客との会食は少人数に限定して必要がある場合のみ。社員の一人は「経済を回さなければいけない立場だが、感染者が出て業務を止めるわけにはいかない」と気を引き締めた。

 千葉市は職員の飲み会を「推奨もしないが、禁止もしない」としており、25日に飲食店の適切な利用を職員に通知した。神谷俊一市長は取材に「飲食店への経済支援にもなるので禁止するわけではないが、職員は市民の模範となるような行動を」と求めた。


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