南国リゾート屋上に 長生「太陽の里」ウィズコロナ見据え整備 多世代取り込みへカフェも

完成間近の「オーシャンカフェ」で、「開放的な空間で、コロナ禍疲れを癒やしてもらえれば」と話す鎗田社長=長生村の「スパ&リゾート九十九里 太陽の里」
完成間近の「オーシャンカフェ」で、「開放的な空間で、コロナ禍疲れを癒やしてもらえれば」と話す鎗田社長=長生村の「スパ&リゾート九十九里 太陽の里」

 長生村の宿泊施設「スパ&リゾート九十九里 太陽の里」が、ウィズコロナ時代を見据えて施設整備を進めている。九十九里浜を一望する立地を生かし、屋上には南国リゾートをモチーフにした「オーシャンガーデン」を整備。3階には「オーシャンカフェ」が夏休みにオープンする。多世代が3密を避けてゆっくりと過ごせる設計で、太陽の里グループの鎗田善廣社長は「開放的な空間でコロナ疲れを癒やしてもらえれば」とPRしている。

 同施設は、九十九里有料道路の長生インターチェンジに隣接する好立地。日帰りで利用できる温泉の大浴場や露天風呂のほか、大衆演劇や演歌などのステージショーもあり、シニア層に人気があった。

 流行する新型コロナウイルスの影響をまともに受け、昨春の緊急事態宣言中は2カ月ほど休館。利用客は前年比97%減と大打撃を受けた。

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」では利用客は前年比60%ほどまで回復したが、「シニア層の団体客が3密を避けるために全然戻らなかった。壊滅状態」と鎗田社長はやるせない表情で説明する。

 ウィズコロナ時代へ、鎗田社長は「人の命より大切なものはない」と、入館時の検温と手指の消毒を徹底。館内の換気や消毒も十分に行うなど、あらゆる感染防止対策を講じた。鎗田社長は「利用者とスタッフ、誰も感染していない」と成果を強調する。

 さらに、シニア層をメインターゲットにしていた施設の環境を、多世代を取り込めるようなリニューアルに乗り出した。太平洋を望む絶好のロケーションを生かし、屋上に南国リゾートをイメージさせる「オーシャンガーデン」を整備。バーベキューコーナーも新設し、3密を避けて非日常的に食事を満喫できる環境にした。

 若い世代にニーズのある企画もスタッフから募集。屋上とつながる3階は、白色の壁や調度品に、木目のぬくもりがあふれる設計の「オーシャンカフェ」への改修が進む。夏休みに合わせてオープンする計画で、幻とされるコーヒー「トアルコトラジャ」のほか、新鮮美味な地元産食材を生かした食事を提供する。

 銚子市の「ホテル月美(太陽の里)」も、昨春に新型コロナの大きな影響を受けた。昨年の緊急事態宣言中は、こちらでも前年比95%減。スパは感染防止対策のため休止中。夏休みに再開する予定だ。犬吠埼を見渡すテラスにはバーベキューコーナーを作り、開放的な空間で幅広い年代が食事できるようにした。

 鎗田社長は「平時より有事の経営が得意。多くのお客さまに夏の観光を楽しんでもらえれば」と利用を呼び掛けている。


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