幕張新駅の名称公募で物議 「高輪ゲートウェイ」で苦言も…JR東の真意は 【急上昇ニュースのウラ】

「幕張新駅」のイメージ図(JR東日本千葉支社提供)
「幕張新駅」のイメージ図(JR東日本千葉支社提供)
「幕張新駅」の駅名募集ポスターを紹介する中川JR東千葉支社長
「幕張新駅」の駅名募集ポスターを紹介する中川JR東千葉支社長

 JR東日本千葉支社が2023年春開業予定の京葉線の「幕張新駅(仮称)」の駅名を公募するニュースが物議を醸しています。かつて山手線の「高輪ゲートウェイ」の駅名公募の際、応募数が少ない名称が選ばれたことに厳しい声が相次ぎましたが、その"前例"を思い出す人が数多くいたようです。同社に「高輪ゲートウェイ問題」をぶつけたところ、「当時いろいろ言われたことは分かっているが、それでも……」と公募に踏み切った真意を語りました。

 JR東が幕張新駅の公募を発表したのは今月28日。公募結果を基に同社が新駅にふさわしい名称を選考し、今秋をめどにホームページなどで発表するとしています。JR東の駅名公募としては、2020年3月に開業した山手線の「高輪ゲートウェイ」以来2例目。また、「高輪―」のときと同様、応募数が一番多い名称が採用されるとは限らない、ということです。

 これがニュースになると、ネット上では「また『高輪ゲートウェイ』と同じようなことになるのでは」という意見が相次ぎました。「高輪―」の公募では、応募総数約6万4千件のうち、応募数36票で130位という、かなり下位の名称が選ばれたからです。

「もう内々では駅名は決まっていて、公募と言うのはあくまで市民や利用客向けのポーズだけでは。高輪ゲートウェイの時と同じ」

「出来レースなので真面目に考えるだけ無駄。大喜利として楽しむのがお勧め」

「ネタとして楽しむにはいいと思います」

 こうした厳しい意見が出ていることを踏まえ、JR東日本千葉支社広報に見解を尋ねました。

―高輪ゲートウェイの駅名公募が当時、物議を醸しました。今回の公募でも、それを思い出す人が多いようです。

「高輪のときそういう声がいろいろとあったというのは分かっています。それでも今回、地域を代表するような名称、お客様に分かりやすく地域に親しみやすい名称にしたいという思いから、公募することにしました」

―「出来レース」なのでは、という疑念の声も出ています。

「そういう声があるのも知っていますが、高輪のときも今回も、あらかじめ候補がある、ということはありません。あくまで一番は、皆さんから愛される駅名にしたいということです」

―「なぜ1位を選ばないのか」という声もあります。

「既にネットの声で『幕張ニッセ駅』とか『幕張メッセここじゃないよ駅』とか、そういう名前も出ています。仮に、ネタのような名前が1位になってしまうと、せっかくの新しい駅が地域の人たちの思いにそぐわないことになってしまいます」

―前回の公募と異なる点はありますか。

「『高輪―』駅は大規模な品川開発プロジェクトの一環で、『世界に広がる駅をつくる』という狙いがあったため、制限を設けず広く公募し、都道府県のいろんなところから応募がありました。が、今回の幕張新駅は、応募資格を千葉市在住・在勤・在学と限定したのが異なる点です。幕張新都心の利便性を向上させるのが駅の目的のため、『この駅を利用する人たちと一緒に駅づくりをしたい』という思いで、地域の人たちに限定しました」

 駅名は6月1~30日、同社サイトの応募用ページで受け付けるほか、郵便はがきでも応募できます。さまざまな思いが渦巻く中で始まる駅名公募。どのような名称に決まるのか、注目が集まります。

(デジタル編集部)


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