調理ロボで店員負担減 楽しい動き、エンタメ性も ヨーカドー幕張店に開業

従業員の負担軽減に役立つたこ焼きロボット=16日午前、千葉市花見川区のポッポ幕張店
従業員の負担軽減に役立つたこ焼きロボット=16日午前、千葉市花見川区のポッポ幕張店
「くるくるー」と器用にソフトクリームを作るロボットも
「くるくるー」と器用にソフトクリームを作るロボットも

 飲食店が抱える人手不足や重労働などの課題解決へ、セブン&アイ・フードシステムズ(東京)はきょう17日、千葉市花見川区のイトーヨーカドー幕張店に調理ロボットを導入したファストフード店「ポッポ幕張店」をオープンする。店員の負担軽減に加え、ロボットの動きを楽しむエンターテインメント性にも期待。16日は開店に先駆けて報道陣への公開が行われ、2台のロボットが腕を振るった。

 「たこ焼き職人魂、見せるっポ!」と“声”を出し、熱い鉄板の前で、人に代わってたこ焼きを焼いているのは、アーム型ロボット「Octo Chef(オクトシェフ)」。AI(人工知能)による画像解析で焼き具合を確認し、ムラができないよう適切なタイミングでピックを使ってたこ焼きをひっくり返していく。

 具材の準備や、ソース・マヨネーズなどのトッピングは人が行うが、生地の「流し込み」「焼き」「取り出し」までの一連の作業はロボットが担当。1回約20分の作業で96個を生産する。飲食店への設置はハウステンボス(長崎)に続き全国で2台目となる。

 ソフトクリームの機械の前では、犬型のロボットが「いらっしゃい」と出迎え。店員がタブレット端末で注文を入力すると、土台のコーンを器用に回してクリームを巻いていく。重さで量を感知し、完成すると向きを変え、カウンターから手渡してくれる。

 サービスを開発したのは、ロボットで外食産業の革新に取り組むコネクテッドロボティクス(東京)。他社製のロボットを買い取り、調理の制御技術を搭載して各店舗へ提供している。

 セブン&アイ・フードシステムズの小松雅美社長は「人材不足や人件費高騰への対応として、労働や教育の時間を短縮できる」と期待を込める。特にたこ焼きは習熟に時間がかかり、熱い鉄板の前に常に人を配置しなければならないため「利益面でも大きな課題だった」。今回のロボットの導入で、作業時間が1日あたり7時間削減できるほか、個人による味や焼き加減のばらつきが無く安定した商品を提供可能になった。

 小松社長は「ファミリー層が多く非常に大きなマーケットである幕張店で効果を検証し、今後は今川焼きや洗浄機のロボット化などに向けた準備を進めたい」と展望を述べた。


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