IR実現へ会社設立 千葉市拠点10社、経済効果強調

「MICE IR 千葉」が公開したIRのイメージパース(同社提供)。日本のびょうぶをモチーフにしているという
「MICE IR 千葉」が公開したIRのイメージパース(同社提供)。日本のびょうぶをモチーフにしているという
「MICE IR 千葉」の設立会見を行う役員ら=19日、千葉市中央区のホテル
「MICE IR 千葉」の設立会見を行う役員ら=19日、千葉市中央区のホテル

 千葉市が誘致を検討しているカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の実現に向け、同市に拠点を置く企業10社でつくる株式会社「MICE IR 千葉」が19日、設立会見を開いた。同社は、同市美浜区の幕張新都心への誘致を目指しており、3~5千人の雇用が生まれるなど多大な経済効果があると指摘。成田・羽田空港に近い利点などから「(IRにとって)首都圏では最も優れた環境」と強調し、市に対し誘致を前向きに検討するよう求めた。
 
 同社は地元企業10社が出資し、資本金3億5千万円で8月7日に設立された。社長には、マンションなどの建設・開発を手がける新日本建設(同市美浜区)会長の金綱一男氏が就いた。IR参入を希望する事業者を対象に、同市が10月に行う「情報提供依頼」に参加登録をしている。
  
 同社はより多くの地元企業から出資を募ろうと、19日に同市中央区のホテルで説明会を開催。その後、記者会見を開き、設立趣旨と目指しているIR計画の一部を明らかにした。

 同社の計画によると、現在の幕張メッセを倍以上の広さにして日本最大の展示場を造るほか、ZOZOマリンスタジアムに加え新球場を開設。国内最長とされる人工海浜を生かし、高速船で東京湾からの入場も可能とする。カジノについては、他の施設利用者と移動経路を分けると説明した。

 建設や運営に伴い、クリーニングなど関連する73業種が参入できると推定。3~5千人の雇用が生まれ、千葉市や県の経済の底上げにつながるとしている。

 同社が公開した資料では、計画の総額を5~8千億円と想定し、借り入れを除いた資本は2500億~4千億円と算定。資本構成は地元企業10%で、残りは国内IR事業者や海外オペレーターを見込んでいる。

 IRは国内で最大3カ所とされ、首都圏では横浜市が誘致に名乗りを上げ、東京都が検討している。同社は、千葉市は成田・羽田の両空港からのアクセスが良く、幕張新都心の県有地を有効活用できる優位性があると指摘。金綱社長は「東京都や横浜市と比較しても最もインフラが整っている。千葉市の企業で何としても地域経済を発展させたい」と決意を述べた。


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