『あけぼの』祝詞

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 私は高齢ながら、人を尊敬したり、憧憬(しょうけい)したりするときは、少年の目線に還る。

 こんど私は、徒然草シリーズ第三巻『オレ、あけぼの』(千葉日報社出版部)を出した。

 すでに出版部窓口直売を皮切りに、それなりの販売が開始されているそうで、応援してくださる読者諸氏には、厚顔ながら千葉日報社まで御足労願いたい。

 再び文頭の少年の目線に還るが、幸運なことに、私は尊敬し、憧憬する師友に恵まれ、その師友方のご好意から、早々に『オレ、あけぼの』へのコメントをいただいた。事後承諾を願い、それぞれご紹介したいと思う。

 最初に拝受したのは、遠山あき先生からの一通の書面だった。

 ……この度は、見事な装幀の表紙が内容を一層引き立てている『オレ、あけぼの』の御本をお送り下さいましてありがとうございます。一冊、目を通してから御礼申し上げたいと思ったものですから、遅くなりまして申し訳ありません。前作『オレ、たそがれ』よりも、たしかに「あけぼの」の感じられる内容で、楽しく、また考えさせられたので、充実して読み終わりました。よく勉強されておいでのことを、先ず敬服致しました。そして、思い出が多いことで、暖かい癒しを頂きました。やはりエッセイでは抜群の力をお持ちですね。敬服致します。今回は特に立派なご本だと感動して読み終わりました。

 シリアスで知られる遠山先生からほめられ過ぎてしまったが、個々の作品についての論評はなく、そこに私の反省点となる指標を置かれたのかもしれない。......