甘えや“わがまま”は大切な信号 「いい子」のストレスサインと大人の関わり方 【保育園キートス・かい園長の子育て相談室】(14)

 千葉市、成田市で10園の保育園を運営している【荷物のいらない保育園】キートスチャイルドケア・キートスベビーケアで園長をしております!かい園長です!よろしくお願いいたします!

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 今回は「頑張る子ほど見えづらい?『いい子』のストレスサイン」というテーマでお届けします。

 「うちの子、園では“とてもいい子”って言われるんですけど、家ではわがままばかりで…」「下の子に手がかかってばかりで、上の子はなんでも我慢してくれるんですけど、心の中は大丈夫なのかなって心配になる時があります」

 これは、保護者の方からよく耳にするお悩みのひとつです。園でも先生の話をよく聞き、お友達とも大きなトラブルを起こさない。そんな「手のかからない子」に見えるお子さんたちですが、実はその裏側には、目に見えづらい頑張りや我慢が積み重なっていることがあるのです。

◆「いい子」の奥に隠れる本音

 いい子という言葉は、どこか安心感がありますが、でも時にそれは「大人の期待に応えようと無理をしている姿」であることもあります。

 例えば…

・お友達におもちゃを譲ってばかりいる
・ケンカになりそうな場面で何も言わずに離れていく
・自ら先生のお手伝いを率先してやろうとする
・「大丈夫」と言って本当の気持ちを隠してしまう

 このような様子の奥には、「イヤって言ったら嫌われるかもしれない」「怒られたくない」「がっかりさせたくない」という思いが潜んでいることもあります。大人としては「やさしい子だな」「空気が読める子だな」と感じてしまいますが、子ども自身が『いい子でい ・・・

【残り 1956文字、写真 3 枚】



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