
最近、厚生労働省から「全国がん登録」による結果が公表されましたが、それによると2016年に新たにがんと診断された患者数は99万5千人と、千葉市の人口とほぼ同じ100万人に上っています。そして、高齢化に伴い今後も、がん患者数は増加するものと考えられます。今回は、男性のがん罹患(りかん)率で胃がんに次いで多い前立腺がんと、頻度は多くないものの治療が比較的困難な頭頸部(けいぶ)がん・食道がんに焦点を当てて解説いたします。
(千葉県がんセンター病院長 山口武人)
【1】縫合操作の難点克服 千葉県がんセンター泌尿器科部長 深沢賢 前立腺がんのロボット手術
【2】外来通院で治療可能 県がんセンター前立腺センター部長 小丸淳 化学療法
【3】手術と同等の選択肢 県がんセンター放射線治療部長 原 竜介
【4】兵糧攻めで増殖抑制 千葉県がんセンター泌尿器科主任医長 小林将行 ホルモン療法
【5】50歳になった男性はPSA測定を 早期発見、治療が重要 千葉県がんセンター泌尿器科医員 篠原正尚
【6】基本治療は手術で切除 舌がんという病気と治療について 千葉県がんセンター頭頸科部長 佐々木慶太
【7】適切処置で長期生存 甲状腺がんの治療 千葉県がんセンター頭頸科医長佐々原 剛
【8】治癒、温存へ早期発見を 喉頭がんって何? 千葉県がんセンター頭頸科医長 櫻井利興
【9】禁煙治療の外来受診を たばこと喉頭がん・食道がん 千葉県がんセンター研究所長 永瀬浩喜
【10】若年層でも油断禁物 咽頭がんについて 千葉県がんセンター頭頸科部長 佐々木慶太
【11】無症状でも定期検査を 受診のすすめ 千葉県がんセンター食道・胃腸外科部長鍋谷圭宏
【12】体に負担少ない外科治療 内視鏡駆使した手術 千葉県がんセンター食道・胃腸外科主任医長 星野敢
【13】技術向上で早期発見 食道がんの内視鏡治療 千葉県がんセンター内視鏡科医長 北川善康