千葉を支える 健康・福祉 千葉県民の健康寿命増進のサポート 岩渕薬品株式会社

物流倉庫が併設された本社

◆元気で健やかに暮らせる地域へ牽引 千葉県民の健康支え109年

 岩渕薬品(本社・四街道市)は1914年の創業以来、千葉県の歩みとともに109年の歴史を刻み、医療機関と製薬企業をつなぐ医薬品卸として県民の健康と福祉の向上に尽力してきた。また、災害などの緊急時も医薬品の安定供給に努め、コロナ禍では自治体にワクチンを届けた。近年は治療の枠を超えて県民の健康寿命増進のサポートも行っている。社会インフラとしての使命を果たし、かつ「地域未来牽引企業」として元気で健やかに暮らせる地域づくりを推進する200年企業を目指す。

戦後の岩渕商店

◆佐倉市内の小売り薬局で創業 積極展開で商圏広げる

 岩渕薬品は、岩渕琢磨社長の曽祖父で、元佐倉市長の岩渕剛氏(1891~1973年)が、同市鏑木町で小売り薬局として創業した。 医師愛用の書物「臨床医伝」を読んで薬について独学。 「胃腸薬」「風邪薬」「頭痛薬」など10処方の特許を得て好評を博した。
 同時に近隣の病院や薬局への卸も並行して行い、徐々に商圏を広げた。

創業後に建てた氷倉

 また、創業当時、赤痢や疫痢など高熱を伴う病気への薬がなく、解熱の為の氷が必要であった。そこで剛氏は氷の倉庫を建設して地域に貢献。「顧客のために存在する」という同社の信条は創業時から息づいていた。
 戦後、株式会社に改組。本社ビルを1961年に新築移転し、63年には千葉市を中心に広大なエリアを担当する千葉店(現千葉営業所)を開設した。72年に県下に先駆けてコンピューターを導入。物流システムの合理化を図った。
 74年には医療器械部、医療食部門と専門性に特化した事業所を展開。80年には納品効率アップへメニューピックアップ方式のオンラインシステムを取り入れた。平成時代も積極的に事業展開し、営業所の新設・新築移転を進めた。98年にモバイルパソコンを導入し、外出先でも受注処理を可能にした。

イベントに出展した健康ブース

 2005年、四街道市に物流センターを新築移転。翌年に本社機能も移した。激変する医療制度に適応するため、地域密着の医薬品卸9社で共同運営会社「葦の会」を設立した。
 県内を中心に拠点を構え、医薬品を安定的に地域に届ける社会インフラとしての使命を果たしている。近年はCSR(企業の社会的責任)活動を強化。地域の医療課題の解決へ、イベントへの健康ブース出展やフィットネスジムの展開も行っている。

◆県内遠隔地でも迅速配送 災害時も医薬品届ける

最新鋭の物流倉庫(四街道市)

 本社が入る物流センターには約1万種類30万点の医薬品等があり、日々営業所への配送を行っている。南房総地域管轄の鴨川営業所でも約90分で配送を可能とする。
 物流センターは、少量・多頻度出荷でもスピーディーに対応。ロット管理システムを導入し、出入庫作業の取り違え防止やトレーサビリティを実現している。冷蔵設備もあり、温度管理が必要な医薬品の品質維持が可能。コロナワクチン専用の機器や資材を使用し、県内の各接種会場へ届けた。

コロナワクチンの輸送機器

 首都直下型地震など大型災害に備え、BCP(事業継続計画)を策定。被害を最小限に抑えるため、建屋・設備の対策を施した。緊急時でも食料や医薬品の供給要請に応じる態勢も整えている。また、停電に備えた自家発電装置と保冷車もあり、2019年に房総半島を大型台風が襲来した際も被災地に医薬品を届けた。
 今後もジェネリック医薬品の拡大と医薬品卸のバックヤード化は続く見通しで、配送体制強化と品ぞろえの充実、拠点展開は営業戦略上重要となる。今後もさらなるサービス向上へ積極的な設備投資を行っていく。

社員による美化活動

◆「次の100年へ 全社一岩」 社会課題解決へ取り組み推進

 「我が社は顧客のために存在し、社員と共に栄えることを基本理念とする。総合ヘルスケア企業グループとして営業を通じ、衛生的にして健康なる社会建設に寄与し、経営者、社員、一体となり我が社の繁栄をもたらすものであることを信条とする」を掲げて事業を展開してきた。さらに創業100周年を機に「次の100年へ 全社一岩」を掲げ、誰もが元気で健やかに暮らせるまちづくりに取り組んでいる。
 到来した人口減少社会。年齢を重ねても元気に働ける環境を構築しようと健康経営に注力しており、2022年に健康優良企業「銀の認定」、2023年には「健康経営優良法人」に認定された。
 働き方改革が進む中、「体」と「心」に加え、仕事や家庭、地域など「社会」が良好な状態が社員の健康に不可欠と考え、開発した健康推進アプリ「with LEAF」で社員のウォーキングを通じた健康づくりを後押し。アプリでつながった企業が、社員の健康維持や医療費抑制など社会課題解決を目指している。
 地域貢献活動にも注力しており、佐倉市恒例の秋祭りの期間中には社員有志と家族が清掃活動を行う。印旛沼でもクリーン活動をし、汗を流しながら、地域住民と交流している。

創業地の佐倉市との連携協定締結式

 現在、佐倉、千葉、四街道、船橋、松戸の5市と各種連携協定を締結しており、イベントにブースを出展するなどして県民の健康づくりを支援。また、国内に留まらず経営理念「健康を願う人々のために」の考えの下、インドネシアに医療センターを設立。助産師が常駐し、健康管理もしているという。
 さらに本社と配送センターの広さ約7400平方㍍の屋根には太陽光発電パネルを設置。二酸化炭素排出量削減のほか、液晶ディスプレイで発電量などを表示することで社員のエコ意識を醸成している。
 地域経済への影響力が大きく成長性が見込まれ、地域経済のバリューチェーンの中心的な担い手である「地域未来牽引企業」に選定された。生産年齢人口が減少する中で経営的な視点で社員を健康管理し、持続可能な社会に貢献している。

◆企業向け健康推進アプリ提供 「健康経営®」に寄与 with LEAF®

健康推進アプリ「with LEAF®」

 健康推進アプリ「with LEAF」は2021年に企業向けにリリースした。毎日の歩数やトーク機能を使い、従業員の健康増進とコミュニケーションの向上を図って従業員の一体感を高める。
 「薬を飲まなくても良い健康体が一番」という考え方に基づき、日常生活の延長として気軽に取り組めるウォーキングに着目し、企業の「健康経営」に寄与するためにアプリを開発した。
 歩数や、消費カロリーなどの基本機能に加え、参加者同士で歩数を競い合う「デュエル機能」を搭載。ゲーム感覚で参加できるほか、継続性を喚起する。
 毎年2回、アプリを利用した企業間で歩数を競うイベントを開催。延べ80社1267人が参加し、平均歩数は7851歩だった。
 イベント開催期間中、フォトコンテストやクリーン活動も実施。イベントを通じ、県内企業が繋がることで社会課題解決に協力して取り組んでいく。

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