「気持ちの整理できていない」 退団の山口智、現役続行に意欲 ジェフ千葉

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サポーターと握手を交わす山口智=ユナイテッドパーク
サポーターと握手を交わす山口智=ユナイテッドパーク

 志半ばでチームを離れる悔しさがにじんだ。契約満了によりJ2千葉を退団するDF山口智(36)が10日、ユナイテッドパークで取材に応じ「気持ちの整理ができていない」と思いを明かし「(サッカーを)辞めたくない」と現役続行に意欲をみせた。

 プレーオフ決勝翌日の8日に、通告を受けた。2012年にJ1G大阪から12年ぶりに復帰したが、3年契約だった。斉藤和夫テクニカルダイレクターは「3年間でJ1に上がれなかった。一つの区切り」と数年後も見据え、かじを切るクラブの方針を示した。

 公式戦出場は19年間で724試合。G大阪では国内主要大会で4度の優勝を経験。実績は、どの選手よりも抜きんでている。加入時、下部組織から所属した古巣は2年続けてJ1昇格に失敗。「何とかしたい」と常に口にし、必死に引っ張ってきた。

 一喜一憂せず、厳しい言葉も投げ掛けた。「感じたことを口にして、信頼関係を築くのは大事なこと。正直、それがないから勝てないんだろうと思う」と話したこともあった。自分から発言するタイプの少なかったチームで、積極的に声を上げ経験を伝えてきた。

 大変だったかと問われると「それが自分の役回り。楽しかったですよ」と笑った。「結果を出せなかったのが悔しいだけ。勝つためにはどうするかをやってきた。やってくれると思う」と後を託した。

 「けじめをつけたかった」とサポーターにあいさつし、別れを告げた。厳しい寒さの中、250人に3時間かけて丁寧にファンサービスも行った。ピッチ外でも、プロとして見本となった選手。「年齢はこの世界、関係ない。出直す気持ち」とサッカーへの情熱を一層燃やす。