2025年9月29日 13:13 | 無料公開

記者会見で経営統合について説明する千葉銀の米本頭取(左)と千葉興銀の梅田頭取=29日、千葉市中央区
千葉銀行(千葉市中央区)と千葉興業銀行(同市美浜区)は29日、経営統合に向けた基本合意を締結したと発表した。2027年4月をめどに持株会社を設立し、両行が傘下に入る。
統合による合併は行わず、両行は持株会社の子会社として存続する。今後は統合準備委員会を設置し、株主総会の承認や最終合意の締結などの手続きを進める。
両行は29日午後4時から、同市中央区のホテルで記者会見し、千葉銀の米本努頭取は「両行であらゆる選択肢を協議してきた。地域の持続的な成長や地域社会の課題解決に貢献し、良好なパートナーシップを実現していくためには、経営統合を通じて経営基盤を強化することがベストだと判断した」と述べた。
千葉興銀の梅田仁司頭取は「信頼と尊重の体制を早期に確立し、築いてきた地域やお客様との信頼関係や価値観を大切にしながら、持続可能な成長に貢献できると確信している。県内の二つの金融機関が経営統合するということは、地域への責任がいっそう重要になる」と語った。
(粕谷健翔、中田大貴)