日銀、追加利上げ方針堅持 関税合意「大きな前進」

金融政策決定会合後、記者会見する日銀の植田総裁。政策金利を0・5%程度で維持することを決めた=31日午後、日銀本店

 日銀は31日の金融政策決定会合で政策金利を0・5%程度で維持することを決めた。金利据え置きは4会合連続。植田和男総裁は記者会見で「経済や物価情勢の改善に応じて引き続き政策金利を引き上げる」と述べ、これまでの利上げ方針を堅持する考えを示した。日米関税交渉の合意は「大きな前進だ」と評価しつつ、当面は国内経済や物価への影響を見極めながら今後の利上げ時期を慎重に探る。

 今後3年分の経済や物価の先行きをまとめた「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を会合後に公表。コメをはじめとする食料品価格の高騰を受け、2025年度の生鮮食品を除く消費者物価上昇率を5月公表時点の前年度比2・2%から2・7%に引き上げた。

 トランプ米政権と各国との関税交渉が続く中、海外の経済や物価の動向に関しては「不確実性は高い状況が続いている」として、国内への影響を十分注視する必要があると指摘した。


  • Xでポストする
  • LINEで送る