震災9年、復興の鐘の音高らかに 熊本・御船町、記憶を後世へ

熊本地震の「前震」から9年となり、発生時刻に合わせて黙とうする人たち=14日午後9時26分、熊本県益城町

 2016年4月の熊本地震の「前震」から9年となった14日、熊本県御船町で「復興の鐘」の除幕式が行われた。防災、減災の意識を後世に引き継ぐためのシンボルとして、町が制作を企画した。ファンファーレの音とともに幕が引かれ、吹き付ける雨風に負けない「カーン」という力強い鐘の音が、高らかに町中に鳴り響いた。

 式典には、制作に携わった関係者ら約50人が出席。地元の保育園児と鐘を鳴らした藤木正幸町長は「鐘の音は震災を風化させることなく、次の世代へ記憶をしっかりとつないでいく願いを込めた」と思いを語った。

 モニュメントは高さ約4メートル、幅2・3メートルで人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」の音楽家「ブルック」の像が設置されている町の「ふれあい広場」に設けられた。

 町では前震で震度5強、16日の「本震」で6弱を記録。災害関連死を含め10人が亡くなった。

 益城町役場の周りでは14日夜「よみがえれ益城町」「次世代に明るい未来を」などの言葉が添えられた竹灯籠がともされ、住民ら約70人が黙とうした。


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