政府、備蓄米追加放出へ調整 首相と農相協議

倉庫内に積まれた政府備蓄米=2月、埼玉県内

 政府が高騰するコメ価格を安定させるため、備蓄米を追加放出する方向で調整に入ったことが9日、関係者への取材で分かった。既に2回にわたって計21万2千トンの備蓄米放出を進めているが、コメ価格の上昇が収まらず、さらなる拡大が必要と判断した。石破茂首相と江藤拓農相が協議し、放出の具体的な時期や規模を固める。

 政府はコメの流通停滞の解消と価格安定を狙い、備蓄米を放出すると2月に決定。3月下旬から一部がスーパーの店頭に並び始めている。農林水産省によると、3月24〜30日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格は13週連続で値上がりし、4206円だった。前年同期と比べて2倍超の水準となっている。

 首相は4月1日の記者会見で、物価高対策の一環として、コメ価格の動向を注視すると表明した。

 農水省はコメ価格高騰の要因について、品切れへの不安から事業者や家庭が在庫を多く確保し、流通が目詰まりしたことが影響しているとみている。備蓄米の放出で流通量を増やし、不安を解消したい考えだ。


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