2025年3月2日 18:05 | 無料公開
笑顔でキャストと話す芸術監督の梶賀千鶴子さん(右)=2月、仙台市
戦争や災害で失われる命の尊さを伝え、生きる意味を考えるミュージカル「忘れたい忘れない」が3月8〜9日、仙台市青葉区の戦災復興記念館で上演される。同市の「SCSミュージカル研究所」が主催。東日本大震災の記憶を伝える作品を手がけてきた同市出身の芸術監督梶賀千鶴子さん(79)が書き下ろした。戦後80年を機に、戦災と復興の記憶もつなぐ。
舞台は、案内役の「もくちゃん」を中心にさまざまな場面が展開。震災の津波に襲われた小学生たち。戦時中の仙台空襲で、戦火から逃げ惑う人たち。悲しい思い出とともに、力強く立ち上がる様子も描く。
2011年3月11日、SCS関係者らは翌日の公演本番に向けた仕込みの最中に被災し、公演は中止に。初舞台に臨むはずだった当時9歳の小学生の女の子が、自宅のある沿岸部で津波の犠牲となった。
今回の舞台では、「山は命を助けません。山へ行こうとする行動こそ、人命を救う」というせりふが出てくる。梶賀さんは「まず自分の命を守ることで、愛する人たちのことも助けることができる」と、行動することの意味を訴える。







