被爆惨禍、生の声を世界へ 長崎市、3月まで代表募集

平和祈念式典で「平和への誓い」を読み上げる被爆者代表の三瀬清一朗さん=2024年8月9日、長崎市の平和公園

 長崎市は、8月9日の「原爆の日」に開く平和祈念式典で「平和への誓い」を読み上げる被爆者代表を3月末まで募集している。全国公募9年目。近年は高齢化に伴い応募者は減少傾向にある。「被爆者なき時代」が迫る中、国際社会に生の声で被爆の惨禍を伝え恒久平和を訴える意義は深まっているとして、市は応募要件の緩和を重ね公募制度を維持してきた。

 広島市の平和記念式典では被爆者が発言する機会はないが、住所や国籍は問わず、平和活動に取り組んだ経験のある長崎原爆の体験者全員が対象だ。

 地元被爆者団体が選出する形式から、長崎市は2017年、公募制に変えた。初回の応募者は21人。23年には初めて1桁となる7人になった。こうした状況から市は、応募要件を緩和してきた。

 市原爆被爆対策部の伊福伸弘調査課長は「被爆80年の節目。日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞受賞もあり、関心は広がっていると思う」と話す。

 審査会が5月末までに選ぶ。募集要項と申込書は市のホームページからダウンロードできる。


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