空港直結3構想検討を 京葉・りんかい線直通化も 国交省審議会が答申案

 首都圏の鉄道整備に関する国土交通省の交通政策審議会小委員会は7日、羽田、成田両空港へのアクセス向上が目的の「都心直結線」など三つの新線構想について「国際競争力の強化につながる」として、具体化に向けた検討を求める答申案を了承した。千葉県関係ではこのほか、京葉線とりんかい線の相互直通運転化、つくばエクスプレス(TX)の臨海副都心への延伸などが盛り込まれた。

 首都圏の鉄道整備に関する答申は、2000年の運輸政策審議会以来16年ぶり。近く石井啓一国土交通相に答申し、国交省は整備の時期や費用負担の在り方を巡る議論を本格化させる。

 3構想は都心直結線のほか、羽田空港と都心や臨海部を結ぶJR東日本の「羽田アクセス線」と、京急蒲田駅と東急線の蒲田駅の約800メートルを結び東京23区西部の利便性向上につなげる「蒲蒲線」。

 答申案は、各構想について利便性向上への期待を示す一方、優先順位の格付けは見送った。いずれの構想も多額の事業費が想定され、実現には曲折も予想される。

 都心直結線は、国交省が課題を調査中。答申案では大深度地下でトンネルを整備する必要があることから事業性の見極めを求めている。

 京葉線とりんかい線の相互直通運転が実現し、新線「羽田アクセス線」と接続すれば、京葉線から羽田空港へ直行できるようになる。JRに運賃問題解決への検討を求めた。

 京葉線については、市川塩浜駅から総武線津田沼駅まで接続し、総武線と相互直通運転する構想も。さらに、東京駅から地下で延伸して三鷹駅で中央線と相互直通運転する構想も盛り込まれた。

 TXは秋葉原駅から東京駅まで延伸。さらに、東京駅から銀座を経て臨海副都心をつなぐ「都心部・臨海地域地下鉄構想」と一体的に整備するとした。

 地下鉄関係では、半蔵門線の押上駅から野田市内まで延伸させる案と、松戸駅まで伸ばす案も。住吉駅から豊洲駅まで有楽町線を伸ばし野田まで延伸させる案もあり、乗り入れ路線が決まっていない。

 成田空港駅と空港第2ビル駅は広域的な交通ネットワークの拠点としての整備を求めた。具体的には京成とJRの二重改札の解消、駅から第3ターミナルへの接続改善などを求めている。


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