小学校長、駅で盗撮 わいせつ行為、着服、体罰… 4人免職1人停職 千葉県教委

 千葉県教委は21日、複数の女性のスカート内を盗撮したり学校の教材費などを着服したなどとして、小学校長1人を含む教諭計4人を免職、1人を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。一度に4人もの免職は「最近の記録にはない」(県教委)という“異常事態”。今年度の懲戒処分も計18人になり、昨年度の13人を早くも上回った。内藤敏也教育長は同日の会見で「誠に遺憾。県民の信頼を裏切り、深くおわびする」と頭を下げた。

 県教委によると、免職になったのは習志野市立大久保東小学校の渡辺勝校長(53)と県立鶴舞桜が丘高校の伊藤雅俊教諭(28)、印西市立小倉台小学校の大野史郎教諭(42)、八街市立朝陽小学校の吉田勇太教諭(25)の4人。停職が県立流山おおたかの森高校剣道部顧問の男性教諭(30)。

 渡辺校長は9月5日午後、京成本線船橋競馬場駅下り線ホームの上りエスカレーターで、4~5人の女性のスカート内をデジタルカメラで盗撮したとされる。最後に被害に遭った女性らが盗撮に気付き駅員を通じて県警に通報。渡辺校長は駆け付けた船橋署員に摘発された。同署は10月8日、県迷惑防止条例違反の疑いで渡辺校長を書類送検している。

 渡辺校長は摘発を市教委に報告しておらず、9月11日に同署から市教委に連絡があり発覚。県教委の聴き取りに対して、9月3日に東京メトロ浦安駅で女子高生のスカート内を盗撮したことなども認めた。

 渡辺校長は「行為の重大さを考えて、恐怖と不安に押しつぶされ報告できなかった」と釈明。動機については「衝動的に盗撮した。自分の欲求に負けた。今まで支えてくれた保護者や地域、児童、職員すべてに心からおわびしたい」と謝罪しているという。

 内藤教育長は「不祥事防止へ管理監督をすべき校長自身によるわいせつ行為で、重く受け止めている」と厳しい表情で話した。

 伊藤教諭は6~8月、県内のホテルなどで十数回、女子高生にわいせつな行為をした。女子高生が9月下旬、学校の担任に相談して明らかになった。県教委は、管理責任として県立鶴舞桜が丘高校の男性校長(57)も減給10分の1、1カ月の懲戒処分とした。

 大野教諭は9月23日午後、千葉市内の書店で女子中学生のスカート内を盗撮。10月8日、千葉北署に同条例違反の疑いで逮捕された。

 吉田教諭は9~10月、教材費やPTA会費計約11万5千円を着服した上、穴埋めのため校内のロッカーから他のクラスの学校徴収金4万円を盗んだ。学校は佐倉署に窃盗の被害届を提出している。

 男性教諭は5~8月、剣道部の稽古中、痛みに耐える練習などと称して、男子部員4人に対して竹刀や木刀で腰などをたたいたり、両頬を平手打ちした。


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