花粉は4割減ったのに… 重症割合、昨年並み 来年飛散量1.5~2倍と予想

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 今春の花粉は昨春より4割減ったのに、花粉症の症状があった人のうち重症だった人の割合は昨年並み-。こんな調査結果を、気象情報会社「ウェザーニューズ」(千葉市)がまとめた。スギとヒノキの花粉飛散時期がずれ、症状が軽減する時期が短かったためとみられ、県内も同傾向だった。なお同社は、来春の関東地方は花粉の「表年」で、飛散量は今年の1・5~2倍と予想している。

 症状は2~5月、同社のスマートフォンアプリ利用者約6万8千人に調査。「非常につらい」「つらい」「ややつらい」「大丈夫」の4択から回答してもらった。花粉量は全国千カ所に設けた専用機器で観測した。

 その結果、半数は「大丈夫」と回答。症状を訴えた人の内訳をみると、「非常につらい」は10%、「つらい」は24%で、重い症状を訴えた人の合計は3人に1人で、昨年の31%と並んだ。「ややつらい」は67%だった。

 同様に都道府県別に「非常につらい」「つらい」の合計をみると、高知は47%(昨年28%)で最も多く、滋賀の46%(同32%)が続いた。最少は福井の20%(同41%)。多くの県は30%前後だった。県内は33%(同30%)。

 花粉量は多い年と少ない年が交互になる傾向があり、今年は量が少ない「裏年」。栃木県は昨年の約2割と少なかったほか、県内も昨年の34%、過去8年平均比47%だった。東北から近畿、中国地方の広い範囲で昨年を下回り、全国では昨年の約6割となった。

 同社はこの結果について、「例年は症状が軽くなるシーズン後半にヒノキ花粉のピークが現れ、重い症状の期間が長引いた」ためとみている。四国や九州の太平洋側など花粉量が昨年より多くなり、つらいと感じた人が増えた県もあった。昨年夏の記録的猛暑が花粉を出す雄花の生育を促したという。

 同社は、来シーズンについての予想も公表。来年は花粉量が多い「表年」に当たり、さらに今夏は平年より気温がやや高くなりそうなことから、飛散量は増えると予想。関東など広いエリアでは、今年の1・5~2倍となるところもあるとみている。