船橋舞台の小説映画化 「世界基準の作品に」と自信 同市出身在住作家森沢明夫さん

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 船橋市出身・在住の作家、森沢明夫さんが西船橋を舞台に描いた小説「きらきら眼鏡」の映画化発表会見が9日、同市内のホテルで開かれた。2018年夏の劇場公開を目指し、本格的な製作作業に入る。小説では市内の施設や飲食店が実名で描かれており、“船橋愛”あふれる物語。映画化に向けて森沢さんは、「今後の日本映画界を背負って立つ若手が作ってくれるので、世界基準の作品になるはず」と早くも太鼓判を押している。

 森沢さんの作品は、吉永小百合さんの主演作で多くの場面を本県内で撮影した「ふしぎな岬の物語」(原作名は「虹の岬の喫茶店」)をはじめ、有村架純さんの主演で今年6月に公開された「夏美のホタル」など、数多く映像化されている。

 「きらきら眼鏡」は、西船橋に住む主人公の明海が古書店で偶然に買った1冊の本がきっかけで、あかねと出会う。2人はすぐに意気投合するのだが、あかねには余命わずかな恋人がいて…という、大人のラブストーリー。森沢さんは「命、幸せとは何だろうという問いを自分なりに熟成発酵させ、物語に昇華させた」と話している。

 森沢作品の中には過去にも「船橋」を連想させる場所が幾つか登場しているが、生まれ育った西船橋はもちろん、船橋市内の各所にある施設や飲食店などが実名で描かれたのは本作が初めてで、地元では有名な小松菜ハイボールも登場する。森沢作品の中でも特別に“船橋愛”にあふれている。

 この“船橋愛”いっぱいの小説を「ぜひ映画化したい」と森沢さんに申し出たのが、地元をこよなく愛する有志が結成した「船橋宿場町再生協議会」(大木武士理事長)。森沢さんはこの申し出をすぐに承諾すると、かねてからその才能に着目し「僕の作品を次に映画化するなら、ぜひ彼にやってもらいたいと思っていた」という犬童一利監督に打診。一挙に映画化に向けて動き出した。

 キャスティングは現在検討中だが、犬童監督は主人公の明海には「心の機微をちょっとした仕草で表現できる、テレビ向きではなく、映画向きの俳優を選びたい」と話している。

 なお、船橋宿場町再生協議会では「資金支援やエキストラ出演など、多くの市民が参加できる形で映画製作を進めたい」と、同会のブログなどを通じて市民にさまざまな支援を呼び掛けることにしている。