「見える海」へ防風林伐採 米視察受け、千葉市長が方針 幕張~稲毛 人工海浜

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防風・防砂機能を持つ木々が連なり、車や歩行者からは海の存在が感じづらくなっている=24日、美浜区の稲毛海浜公園
防風・防砂機能を持つ木々が連なり、車や歩行者からは海の存在が感じづらくなっている=24日、美浜区の稲毛海浜公園

 「海は最高の自然なのに、それを隠すように樹木が植えられているのはおかしい」-。熊谷俊人千葉市長は24日、自身が進めようとしている海辺を生かした街づくりについて持論を展開し、稲毛・検見川・幕張の人工海浜に沿って茂る防風・防砂林のうち不必要なものは原則伐採・間伐して海を見えやすくする方針を明らかにした。幕張の防風林の管理者は県のため協議が必要になるが、本年度中に市がまとめる「海辺のグランドデザイン」の中に盛り込み、千葉県に協力を求める考えだ。

 24日に開かれた定例記者会見で、8~12日に行った米国西海岸の視察結果を報告した熊谷市長は「現地ではビーチを遮るものがなく、オープンで入れるようになっている」と指摘。一方、市内の浜辺については「分厚い木々に覆われ、外側から海の存在が感じられない」と課題を強調した。

 稲毛・検見川・幕張の浜のすぐ後ろには防風・防砂の機能を持つ木々が連なり、延長は計3・3キロに上る。数十年前に植えた苗木が成長し、手入れ不足もあって「森」(熊谷市長)とも表現できるほどうっそうとした状態だ。

 伐採・間伐を検討するのは、浜辺の後背地に住宅街がないなど、生活環境に影響しないエリア。熊谷市長はQVCマリンフィールド近くや、いなげの浜近くの防風林を例に挙げる。既に稲毛ヨットハーバー近くの木々は市長の指示で間伐し、ヨットの様子が見えやすくなったという。

 西海岸ではビーチごとにレストランや商店、遊園地を突端部分に持つピア(桟橋)などのシンボル的な場所があったことも報告し、市内の海辺づくりの参考にしていく考えを示す。市長は「桟橋に何かがあれば遠くから見ても分かるので人が流れる。砂浜に施設を作るだけでなく、桟橋にも何らかの変化のあるものを作れればいい」と述べた。