高級ギョーザ独自開発 異業種参入で収益増へ 贈答需要にも期待 東邦オート(千葉市美浜区) 【企業戦線】

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「車屋がギョーザを作るのは珍しい」と秋葉社長。ギョーザは、きり箱に入れて高級感を演出している=千葉市美浜区のボルボ・カーズ幕張
「車屋がギョーザを作るのは珍しい」と秋葉社長。ギョーザは、きり箱に入れて高級感を演出している=千葉市美浜区のボルボ・カーズ幕張

 輸入自動車販売店を営む東邦オート(千葉市美浜区)は、今月から独自開発したギョーザの通信販売を始め、飲食事業に参入した。高級国産肉など材料にこだわったギョーザは1個500円と強気の価格設定だが、一般的な商品とは一線を画すことで高級志向の贈答需要を見込む。将来的に百貨店への出店も計画。飲食事業の収益拡大で、景気の波に左右されやすい本業を補う狙いだ。

 同社は1968年創業。県内外に9店舗を構え、北欧の自動車ブランド「ボルボ」を専門に販売している。2014年4月、中古車販売などを手掛ける子会社を設立。ギョーザ好きの社員の発案で、この子会社が飲食事業に乗り出した。

 ギョーザは「千秋茶寮」の「極(きわみ)」シリーズとして展開する。肉がベースの「山」(8個セット4千円)はA5ランクの黒毛和牛や鹿児島産黒豚、国産野菜など素材にこだわり、手包みで調理。高級感を演出するため、きり箱入りで販売する。他に海鮮ベースの「海」や、ビーフカツ、メンチカツなども取り扱い、インターネットや電話で注文を受け付ける。

 東邦オートの秋葉邦男社長は「4千円のギョーザなんて普通はあり得ないし、絶対に買わない。でも、材料にこだわって作ったので贈答用にすると喜ばれるのでは」と期待。高級感も一つの売りに販売拡大を目指し、月間千セットの売り上げを見込む。

 飲食事業参入の背景には、原油価格や消費税増税など社会情勢に自動車販売の収益が左右される現状がある。昨年の消費税増税に伴う買い控えは回復基調にあるものの、増税前の水準には達していないという。秋葉社長は「安定した経営を続けるためには、いくつか事業の柱をつくる必要がある」と狙いを語る。

 今後、販売先を増やすため、百貨店の総菜売り場への出店も検討。また、通信販売では手頃な家庭用も開発し、ラインアップを増強する。将来的に、飲食事業を子会社の収益の半分を占めるまでに成長させる考えだ。