2010年9月3日(金)
2008年08月16日10時56分[県東エリア]
経営危機が一段落した銚子電鉄
銚子電気鉄道株式会社(本社・銚子市、小川文雄社長)が二〇〇七年度の決算を発表した。鉄道収入、副業収入とも経営危機に陥った二〇〇五年度と比べて大幅に増加。全業損益で九千八百万円を超す黒字を計上した。
年間乗降客数は八十二万九千八百人。この十年で最も落ち込んだ二〇〇四年度の六十五万二千百人より、十七万七千七百人も増加した。これに伴い鉄道部門収入も伸び、同年度との比較で五千二百万円増の一億六千二百万円を計上。損益では相変わらず赤字だが、四千万円近かった二〇〇五年度よりも赤字幅は二千二百万円も減少した。
ぬれ煎餅(せんべい)の販売が主体の副業部門は、収入が二〇〇五年度との比較で、ほぼ倍増し、千四百万円を計上。黒字額も初めて一億円の大台に乗せた。
同社は前社長の不正借り入れ発覚後、金融機関の融資や国、県、市の補助がストップ。厳しい資金繰りを余儀なくされ、一昨年十一月には、国土交通省から業務改善命令を受け、危機的状況に陥った。
同社ホームページで窮状を訴えたところ、ぬれ煎餅の注文が全国から殺到し、一躍、注目される存在となった。サポーターズなど支援組織も発足。乗降客数も増加に転じていた。不正借り入れ問題は前社長との間で和解が成立。同社が債権者に支払わなければならない、借入額の残額四千六百五十万円は、前社長が補てんするとの示談書が締結されたという。
同社では来年度実施を目指し、車両の更新を計画中。二両一編成での運用により輸送能力の増強をしたい考え。また、ぬれ煎餅の安定供給のため、製造設備の強化に取り組む方針。
改善工事も終了し、経営危機は一段落した格好だが、同社は「今後も安全保持のための工事は次々発生。工事費は稼ぎ続けなければならない」としている。
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