千葉ラーメンの達人たち

■プロフィール
山路 力也(やまじ・りきや)
フードジャーナリスト・千葉拉麺通信主宰。著書にラーメンマップ千葉6など多数。千葉市在住。


行列店が新たな挑戦 松戸富田製麺(船橋市浜町)

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 濃厚豚骨魚介スープに、どっしりした自家製太麺を合わせたつけ麺で、千葉のみならず全国でも屈指の人気を誇る松戸の「中華蕎麦とみ田」。テレビや雑誌、イベントなどのランキングでは常に上位に入り、3時間待ちの行列も当たり前だという名店が今年3月、南船橋の「ららぽーとTOKYO-BAY」に新ブランドで出店を果たした。あっさりとした「淡麗鶏そば」を新たにメニューに加え、こちらでも連日行列ができる人気をみせている。

 看板メニューはもちろん本店ゆずりのつけ麺だが、幅広い客層が集まる商業施設への出店ということもあり、万人向けの一杯もそろえたという。

 「淡麗鶏そば」は鶏だけで出汁を取ったもの。さらっとした口当たりの深い味わいのスープに、茨城の老舗醤油蔵が杉桶で2年間熟成させた生醤油を合わせ、鶏の淡い旨味をぐっと引き上げた。麺はもちろん自家製細麺を使い、富田さんが以前から考案していた昔ながらの中華そばを再現する。

 ご主人の富田治さんは若い時から大のラーメン好き。東池袋の老舗「大勝軒」に感銘を受けてラーメン界に転職し、茨城にある大勝軒の弟子筋の店で経験を積み独立した。

 従来の印象をガラッと変え、さらに今後の進化を予見させる必食の一杯だ。

 【交通】JR線南船橋駅より徒歩5分。