ジェフ市原・千葉のJリーグ2部(J2)降格が決まった。前身の日本リーグ、古河電工時代を含め、45年間守り続けてきた1部の座からの転落。フロン ト、選手は口々に「1年で復帰を」と再起を誓うが、決して道のりは平へい坦たんではない。降格によってメディア露出の減少は避けられない。サポーターの維 持、拡大を図るには、地元住民との直接交流促進、密着度アップが一層重要になる。
「お前が責任を取れ」。2008年1月のファン感謝デー。あいさつに立った淀川隆博社長(当時)にサポーターから厳しい批判が浴びせられた。前年のリーグ戦13位という低調な成績と、相次ぐ主力選手の流出に、不安、不満が爆発した格好だった。
その不安は的中した。08年シーズンは“奇跡的”に最終戦でJ1残留を確保したものの、今シーズンは当初から低迷。7月の監督交代も浮上のカンフル剤にはならず、秋以降、降格は時間の問題という状態だった。「名門クラブの落日」は、来るべくして来た、感がある。
ホームタウンの視点から見れば、Jリーグ創設以来、当然のようにJ1チームが存在した。降格は、見方を変えればJ1チームを誕生させる喜びを味わうチャン スを得た、ともいえる。再昇格にはチームとしての強化策が重要だが、サポーターの維持、拡大も不可欠。ホームタウン(地域と住民)との連携強化によって目 標を達成すれば、両者がより強い絆きずなで結ばれるのは間違いない。
先月、ホームスタジアムのフクダ電子アリーナ隣接地に「終(つい) のすみかとなる地域とともに歩む拠点」(三木博計社長)としてジェフは練習場、クラブハウスを備えた「ユナイテッドパーク」を完成させた。直後の降格決定 は残念だが、ここを市民との交流拠点、地域にしっかり根を張る拠点としてフル活用すればいい。
「ふがいない成績。市民の気持ちを台無し にした」。降格報告に訪れ陳謝した三木社長に、千葉市の熊谷俊人市長は「乗り越えればサポーターの芯しんも強くなる」と激励。「市民の応援を増やす取り組 みを進める好機」とも。「我らがチーム」という意識をどれだけホームタウンに浸透させることができるか。それが再昇格のカギになる。