受給者のタクシー代、私費で支払い戒告 松戸市、20代職員処分

松戸市役所
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 生活保護受給者のタクシー代を私費で支払う不適切な支出処理をしたなどとして、松戸市は7日、生活支援課の20代男性主事を戒告の懲戒処分とした。

 市によると、男性主事は生活保護受給者が通院のために使用した昨年7月分のタクシー代計1万8980円を生活保護費として支払い処理せず、今年7月に私費で立て替えた。また、タクシー会社からの催促に対し「協議中」と虚偽の回答をしたなどとしている。

 8月にタクシー会社から同課へ入金確認の連絡があり、庶務担当者が状況を確認。私費での立て替えが発覚した。男性主事は支払い処理を滞らせたことについて「同じ生活保護受給者の介護タクシー利用について課内での協議が難航したことがあり、今回も難航するのではと思い込んでしまった」と説明しているという。

 市は今後、査察指導員(班長)とケースワーカーが定期的に面談を行い、業務の進ちょくを把握するなどして再発防止に努めるとしている。


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