再びマリンで躍動へ 千葉ロッテ原右肩癒えいざ1軍 【ちばいろ】

秋季キャンプで投内連係を行う千葉ロッテ・原=鴨川市
秋季キャンプで投内連係を行う千葉ロッテ・原=鴨川市

 壁を乗り越え、経験を積んだ。千葉ロッテの原は今季2軍で20試合に登板し3勝3敗、防御率3・67。2年前の右肩故障から復帰し、序盤は中継ぎとして回転すると、夏以降は先発も任された。専大松戸高からプロ入りして4年。来季は未経験の1軍マウンドを目指す。

 2015年の全国高校選手権千葉大会で優勝し、同年のドラフト5位でロッテに入団。地元のスター候補として期待されたが、2年目の17年夏に苦難が訪れた。

 肩甲骨と腕の骨をつなぐ筋肉の腱板(けんばん)を痛め、「箸を持つのもしんどかった」と振り返る痛みが右肩を襲った。野球人生で初めて肩を故障。同年11月に手術を受けると、完全ノースローの期間が始まった。

 18年の春季キャンプは足腰を鍛えるため陸上競技場の階段を上り下りする日々。「今はつらいと思う。だが、この経験がためになる日が絶対来るから、それまで耐えろ」と先輩の石川らに励まされた。

 今年4月、長いリハビリを乗り越えて2年ぶりにイースタン・リーグで登板。シーズン序盤は投球後、肩に痛みを感じることもあり「きつい部分もあった」。それでも先発になった夏からは「気持ちが吹っ切れた」と焦りは消えたという。

 今月1~15日の秋季鴨川キャンプは「強い真っすぐを投げられるように」とテーマを掲げ、走り込みやウエートトレーニングなどで下半身を鍛えた。肩の痛みもなくなり、日焼けした顔で「収穫は大きかった」とうなずいた。

 23日から台湾で開催されるアジア・ウインターリーグに参加する。「オフシーズンでも試合で投げられることは大事。試合でいろいろ学んで、吸収したい」と見据えた。

 来季は5年目。同い年の大卒選手が仲間入りし、「何度かあいさつした。教えられる部分は教えていきたい」と話す専大松戸高の後輩、横山陸人も入団する。春季キャンプは例年通り序盤から実戦重視のメニューとなる見込み。「キャンプで最初からどれだけアピールできるか」。高校時代に歓喜したZOZOマリンのマウンドで、もう一度躍動する。



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