
「いいバッターになるよ。ホンマに」。サブロー監督はメディア対応でドラフト4位ルーキーの桜井ユウヤ内野手について問われると、間髪入れずにそう答えた。
2軍の実戦でも4番を任されるなど長距離砲として期待値の高い18歳。2月25日のバファローズとの練習試合(SOKKEN)から1軍合流すると途中出場ながら、いきなり実戦デビューをした。1打席目の相手は山下舜平大投手(見逃し三振)。2打席目は山崎颯一郎投手(遊ゴロ)。相手主力投手との対峙。指揮官の熱いメッセージが込められた起用だった。
「いいピッチャー相手に、わざと打席に立たせた。日本のトップクラスのピッチャーのボールを最初に見ることで、今の自分の実力というか、自分との差みたいなものがわかると思う。プロの1軍というのはこういう世界だぞというのを教えるためにわざと立たせた。経験させることができて良かったと思う」と、その意図を説明した。
試合後、桜井は「球が速かったです。でも、打席でそれを見ることができて本当によかった。あの球を打ち返せるように頑張りたいと思いました」と目を輝かせながら振り返った。指揮官の狙い通りの反応だった。
サブロー監督はドラフト前、映像チェックをしていた段階から桜井を高く評価していた。「打ち終わりというか、その姿がいいなあと思った。柔らかさもある」。そしてその打席での佇まいから、カープの主砲として8年連続2桁本塁打をマークした栗原健太1軍打撃コーチの姿とダブらせた。「タイプというか雰囲気は似ているよね。初めて映像を見たときから栗原コーチに似ているなあと思った。大きいバッターになってほしい。ホットコーナー(三塁)を守って長打を打てる長距離砲になってほしい」と明るい未来を想像し、笑みを見せる。
2月26日のチェコ代表との練習試合(都城コアラのマーチスタジアム)では2番サードでスタメン出場をすると3安打、5打点の活躍でアピール。攻守でキラリと輝きを放った。
「実際に目の前で見ることができて良かった。まあ、やることはもちろん、まだまだいっぱいあることはわかっていること。確認はできた。まずは見ることができて良かった」とサブロー監督。今後はこの1軍での日々で学んだことを生かし一度、2軍に戻る。しっかりと課題と向き合わせながら育成を行い、未来の大砲候補をしっかりと育てていく考えだ。
チームは3月1日に帰京。一カ月に渡った春季キャンプを終えた。量と質ともに充実した日々だった。選手たちは刺激し合い、競争の中で毎日を過ごした、シーズンへの手応えをつかんだ期間。そして未来への希望も垣間見えた。いよいよオープン戦が本格的にスタートする。開幕までは1カ月を切った。リーグの中心でマリーンズが暴れまわる土台はできつつある。
(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)








