【未明の砦】(416) 太田愛・作 藤岡詩織・画

 ◆第四章 標的(二十三)

 プールの底のラインが赤色に変わる。スピードはそのままに、萩原は両脚で一度水を打った勢いでやや斜めに素早く回転し、強く壁を蹴る。そして体を捻りながらぐんと ・・・

【残り 802文字、写真 1 枚】



  • Xでポストする
  • LINEで送る