集団自衛権行使、米国以外は限定 高市首相、台湾は「個別判断」

参院予算委の集中審議で答弁する高市首相=16日午前

 高市早苗首相は16日の参院予算委員会で、集団的自衛権行使が可能になる存立危機事態の要件となる「わが国と密接な関係にある他国」について「米国以外が該当する可能性は相当限定される」との認識を示した。その上で、台湾が含まれるかどうかについては「あらかじめ特定されているものではなく、個別具体的な状況に即して判断される」と述べるにとどめた。

 立憲民主党会派の広田一氏(無所属)が、台湾有事が存立危機事態になり得るとした国会答弁の撤回を求めたのに対し「どのような事態が該当するかは、実際に発生した事態の状況に即して総合的に判断する。政府の立場は一貫している」と繰り返した。


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