「野球続けて良かった」 心一つ連合初勝利 県松戸・県柏・関宿・流山 【令和元年夏 白球に願い込め】 第101回全国高校野球 千葉大会 第2日

  • LINEで送る

行徳を13-3で下し関宿の校歌を歌う県松戸・県柏・関宿・流山の連合チーム=11日、千葉市中央区の青葉の森公園野球場
行徳を13-3で下し関宿の校歌を歌う県松戸・県柏・関宿・流山の連合チーム=11日、千葉市中央区の青葉の森公園野球場

 「夏に連合チームで1勝したい」。試合前に闘志を燃やしていたナインの思いが届いた。11日行われた第101回全国高校野球選手権千葉大会で、県松戸(松戸市)・県柏(柏市)・関宿(野田市)・流山(流山市)の4校連合チームが行徳にコールド勝ち。2012年にこの制度が始まってから千葉大会で連合が勝つのは初めてだ。さまざまな苦難を乗り越えてつかんだ“歴史的1勝”に笑顔がはじけた。

 昨年、連合を組んだ4校から清水が抜けて県柏が加わった。関宿、流山の2校は3年間連合を組み、ほとんど同じチームのようなもの。合同練習は週末のみだが、連携に不安はない。関宿の3年、尾形一輝は「学校は違うけれど本当の後輩のように接している」と話す。電車で東京都や埼玉県など他県にも遠征して練習試合を7回行い、勝つための準備を整えてきた。

 今回初めて連合に加わった県柏。3月までは5人の部員と助っ人の力を借りて単独で出場していた。県柏の3年、飛座大地彦は「単独出場で県柏の伝統をつなぎたかった」。しかし、昨年は他部活からの助っ人が守る外野を狙われ敗戦。4月になり勧誘を続けたものの新入部員は1人にとどまり、創部以来初めての決断を下した。

 初戦は青葉の森公園野球場で午後、プレーボール。飛座は六回から登板し、1回を無失点に抑えた。「集中していこう」とベンチからしきりに声を掛け、精神的支柱としての役割もこなした。元気の良さは県柏の伝統。「県柏の先輩から受け継いだ伝統は守りたかった」と力を込めた。県柏の6人が入り、チームが明るくなったと他の選手も喜んでいる。

 主将は流山の3年、千葉宏大。2年生の一時期1人だけで白球を追いかけたこともある。もともと高校で野球をやるつもりはなかったが、先生に誘われて始めた。人数が少なくても「連合が楽しかったから辞めようとは思わなかった」。今は1年生が加わり2人で活動。仲間を引っ張れる点を買われ、大役を任された。これまで勝利に縁が遠かった高校野球人生。悲願の初勝利に「高校で野球を続けて良かった」と目に涙を浮かべた。

 柏のような都市部でも部員不足に悩む学校が多い。連合を率いて4年目の清水琢矢監督は「部員の努力が報われた」と感慨深げ。

 2回戦は昨年まで連合を組んでいた清水が相手となる。千葉は「知っている相手なので勝ちたい」と意欲を燃やした。