【動画あり】いすみ市で鳥インフル 全国最多116万羽殺処分へ 森田知事、早期収束を指示

鳥インフルエンザの対策本部会議で、対応を指示する森田知事=24日、県庁
鳥インフルエンザの対策本部会議で、対応を指示する森田知事=24日、県庁
いすみ市で鳥インフルエンザの「疑似患畜」確認を受け、対策本部会議を開いて対応を指示する森田知事(向かい側左から2人目)=24日、県庁
いすみ市で鳥インフルエンザの「疑似患畜」確認を受け、対策本部会議を開いて対応を指示する森田知事(向かい側左から2人目)=24日、県庁

 千葉県は24日、いすみ市の養鶏場の鶏から鳥インフルエンザウイルスが検出され、採卵用の鶏約116万羽の殺処分を始めたと発表した。

 県によると、鳥インフルエンザ発生に伴う殺処分は岡山県の約53万羽が全国で過去最多だったが、大きく上回る規模となる。自衛隊に災害派遣を要請した。県は同日午前、高病原性鳥インフルエンザ対策本部会議を開き、本部長の森田健作知事が早期収束へ全庁挙げて取り組むよう指示。農水省から派遣された葉梨康弘副大臣とも会談し、国に支援を求めるなど対応に追われた。

 県によると、いすみ市内の養鶏場で23日、全6棟ある鶏舎のうち1棟で通常と異なる様子で計220羽の鶏が死んでいるのが見つかった。同養鶏場は、午後5時半ごろ県南部家畜保健衛生所に通報。立ち入り検査が行われ、簡易検査で陽性となった。

 24日に県中央家畜保健衛生所での遺伝子検査結果を農林水産省に送付し、「疑似患畜」と判定。県に伝えられた。高病原性の疑いのあるH5型のウイルスで、詳しく調べている。

 県は鳥インフルエンザの発生を受けて、対策本部会議を開催。24日から24時間態勢で休みなく殺処分を行い、1月7日に終了する見込みと説明した。初日は午後4時までに1110羽を殺処分した。

 ウイルス封じ込めに向けては、養鶏場の周辺3キロ圏内を卵や鶏の移動を原則禁じる「移動制限区域」に設定。3~10キロ圏内は持ち出しを原則禁じる「搬出制限区域」に設定した。3キロ圏内には今回の養鶏所のほかに2カ所(計約127万6千羽)、3~10キロ圏に8カ所(計約3万7千羽)がある。

殺処分を行うため鶏舎の中に入る県職員(県提供)

 対策本部会議後には、葉梨副大臣と県庁で会談。森田知事は「何しろ規模が大きい。防疫措置が円滑に進むよう支援していただき、影響する農家へは配慮願いたい」と要請。葉梨副大臣は「殺処分対象が116万羽で極めて多い。早期に封じ込めが終わるよう支援したい」と応じた。

 会談後、報道陣の取材に葉梨副大臣は「今季は世界的、全国的に鳥インフルエンザが多発している」と説明した。今季の養鶏場での発生確認は香川や福岡などに続き13県目で、東日本では初めて。

 県内での鳥インフルエンザ発生は、2011年に千葉市若葉区で2農場(2件合わせて殺処分約9万7千羽)、17年に旭市の1農場(殺処分約6万3千羽)以来で4件目。


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