震災の記録、100ページの冊子作成 防災教育に活用へ 千葉県教委

 千葉県教委は、東日本大震災時の県内学校の対応を克明につづった記録冊子「東日本大震災を振り返って」を作成した。学校で何が起き、どのように行動したのかを時系列にまとめるとともに、食糧や毛布の備蓄による避難所機能の強化など実体験に基づく課題を投げかけている。冊子は県教委ホームページで公開し、各学校の防災計画や防災教育の見直しに生かす。

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 冊子は、A4判103ページ。県内の公立小中高校、特別支援学校のうち、地震に伴う津波や液状化、コンビナート火災の被災地にあった学校に焦点を当て、各校からの報告書をもとに、震災当日に生徒や職員がとった行動を時系列にまとめた。避難所となった学校や帰宅困難な生徒が発生した学校からは、今後の防災対策に向けさまざまな課題が示された。

 多くの学校に共通の課題は、主に避難所機能の不足、保護者との連絡手段確保、防災教育の強化。

 帰宅困難の生徒300人が一夜を明かした県立幕張総合高(千葉市美浜区)は、合宿用のコメと麺を使った炊き出しのほか、職員が買い出しを行った。同校は、ライフラインが途絶した場合に備え、災害用簡易トイレや発電機、非常用食料・飲料水備蓄の必要性を強調。「避難所としての機能を果たすべき点からも、毛布の用意や災害用公衆電話・無線などの設置が必要」と振り返った。


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